フジテレビの内通者と思われるアカウントが、同局の女子アナウンサーとプロデューサーの裏側を暴露し、元アナウンサーの青木カノン氏が実名顔出しでフジテレビの役員からの性被害を告発した件が注目を集めています。青木氏は自身のX(旧Twitter)で、フジテレビの制作人に対して「悪い意味でイケイケな人が多い」と述べ、過去に受けた性的なハラスメントについて詳細に語りました。
青木氏は、フジテレビの番組制作の現場で、上司からのセクハラ行為に悩まされていたと告白。具体的には、制作人の車に乗せられ、キスや体を触らせる行為を強要されていたことを明かしました。また、彼女は「断ると切れられる」とし、当時は精神的に追い詰められていたと語りました。
今回の暴露により、フジテレビの内部でのパワーバランスや、女子アナウンサーに対する扱いの実態が浮き彫りになりました。アカウントによると、女子アナウンサーは様々な番組での役割を担いながらも、男性プロデューサーとの関係が密接であるため、危ういバランスが常に存在しているとのことです。特に、番組の打ち上げや社内の飲み会では、女子アナが重要な役割を果たす一方で、彼女たちの価値を理解しているがゆえに、無理な要求をされることもあったようです。
青木氏は、告発に至った経緯について「今はテレビが神様ではない」と語り、自身が受けた被害を公にすることで業界の浄化を促したいと強調しました。過去の出来事を振り返りながら、現在ではテレビに依存せずに生きていける環境が整ったことにも触れました。
この告発は、テレビ業界における権力構造や性暴力の問題を再び浮き彫りにするものであり、今後の展開が注目されます。フジテレビは、この問題に対してどのように対応するのか、また、他のメディアへの波及効果も含めて、業界全体での変革が求められる時期に来ていると言えるでしょう。