フジテレビのアナウンサー渡辺長さんが、中居正広とされる男性からの性的トラブルに巻き込まれた件が、再び大きな注目を集めています。特に、フジテレビ社長の港高一氏がこの問題に対する謝罪を行わなかったことが非難の的となっています。渡辺さんは、中居氏とのトラブル後に社長室を訪れた際、一言も謝罪を受けなかったと証言しており、社長はオリンピック視察の話に終始していたとのことです。

2025年1月17日に行われた記者会見では、港社長が第三者の弁護士による調査委員会を設立すると発表しましたが、具体的な疑惑については調査中であるため回答はできないとの繰り返しでした。フジテレビは、社員の加担はなかったと主張していますが、社長自身は「私は信じていません」と述べており、社内の対応に疑問の声が上がっています。

また、フジテレビ内における「港会」と呼ばれる会合の存在が問題視されています。この会合では女性アナウンサーやスポーツタレントが招かれることが常態化しており、これが接待文化の一環として指摘されています。港社長は会見で「自由参加」と強調しましたが、この文化が若手社員に引き継がれているとの声も上がっています。

渡辺さんは事件後、アナウンス室の上司である佐々木京子氏に相談しましたが、彼女からは「しばらく休んで大丈夫」との言葉があり、その後の具体的な対応はなかったとされています。渡辺さんはこの対応に失望し、会社に守られている気配はなかったと語っています。

さらに、事件後に渡辺さんが体調を崩し入院した際、富士テレビの幹部や中居氏側の人物が見舞いと称して現金を渡そうとしたとの報道もあり、これがさらなる疑念を呼んでいます。ネット上では、渡辺さんが妊娠したのではとの噂も広がっていますが、公式な証拠は存在しません。

フジテレビは、今回の問題によって多くのスポンサーがCMの差し止めや契約解除を検討していると報じられています。また、社内からは被害女性のプライバシー保護を理由にした批判が上がっており、企業文化やガバナンスの問題が浮き彫りになっています。

今後、第三者による調査結果がどのように発表されるのか、また新たな証言が明らかになるのか、注目が集まっています。フジテレビが今後どのようにこの問題に対処していくのか、その行方が引き続き観察されることでしょう。