歌手の美川憲一さんが、ジャニーズ事務所の創設者であるジャニー喜多川氏の性加害問題に関して衝撃的な発言をしました。9月11日、コンサート前の取材で、美川さんはジャニー氏が青少年を対象とした売春に関与していた可能性について語りました。彼は、「私はずっと知っていました。皆が暗黙の了解で見て見ぬふりをしていた」と述べ、当時の芸能界の雰囲気を振り返りました。
美川さんは、ジャニー氏が男性に興味を持つことを公にしていたことに触れ、自身も過去にジャニー氏から「かわいいと思う子がいたら教えてほしい」と声をかけられた経験があると語りました。このような行動が、当時の芸能界においては常態化していたとし、性被害の被害者をもっと早く救えたのではないかと悔やむ言葉を残しました。
また、美川さんは、ジャニーズ事務所の新社長に就任した東山紀之氏についても言及し、彼が改革を進める必要性を強調しました。「変わっていかなければならない」とし、温かく見守ることが重要だと語りました。
一方で、ジャニー氏による性的加害の実態は、他の有名人にも波及していることが示唆されています。市川猿之助氏の事例では、後輩に対する性的行為が報じられ、ジャニー氏が彼に対してタレントを紹介するなどの関与があったとされています。このような背景から、ジャニーズ事務所全体がどのようにその影響を受けていたのかが浮き彫りになっています。
美川憲一さんの発言は、ジャニーズ事務所や日本の芸能界における性加害問題の深刻さを再認識させるものであり、今後の展開に注目が集まっています。芸能界におけるタブーが明らかにされる中で、被害者の声がより多くの人々に届くことが期待されます。