全国高校駅伝での久保凛選手の圧巻のパフォーマンスが、観客の度肝を抜きました。2024年12月22日に開催された女子5区間21.0975kmのレースで、久保選手は800mの日本記録保持者として期待を背負い、見事な走りを見せました。昨年の悔しさを胸に秘め、彼女は持ち味のスピードを存分に活かし、21位でタスキを受け取った瞬間から異次元の走りを展開。最初の1kmを3分6秒で駆け抜け、6分31秒で中間点を通過する驚異的なペースを維持しました。
久保選手は、2019年の大会でテレシアムソ選手が記録した12分15秒の区間記録に迫る12分47秒でゴールし、16人を抜く快挙を成し遂げて区間賞を獲得しました。この驚異的なパフォーマンスに、SNS上では「久保凛選手、次元が違う」との声が上がるなど、彼女の才能は広く認識されています。
久保選手は2008年に和歌山県で生まれ、小学6年生まではサッカーに打ち込んでいましたが、中学から陸上へ転向。中学時代には全日本中学陸上800mで優勝し、2024年には日本選手権で2分3秒13の好タイムで初優勝を果たしました。また、7月15日には関西学連長距離記録会で、日本女子初の2分切りを達成し、19年ぶりに日本記録を更新しました。
久保選手は、シニアの舞台で多くの経験を積んだことを振り返り、楽しむことの大切さを再確認しました。彼女の成長は目覚ましく、今後の活躍に期待が寄せられています。東京での世界陸上出場を目指す彼女と、同世代のライバルたちの挑戦は、陸上界の未来を明るく照らすことでしょう。