中山さんが生前通っていた東京・笹塚の焼き肉店「にくる」の店長・伊藤信太郎さん(44)が7日、スポーツ報知の取材に応じた。
同店を訪れるようになったのは、もともと常連だったという妹・中山忍の紹介。「美穂さんは2、3か月に1回ぐらいのペースでいらっしゃる。いつもライブのバンドのメンバーや忍さんと一緒に来てくれて、みんなのリーダーみたいな感じでいつも気さくで楽しく過ごしてくれていました」と振り返る。仲間との会話を楽しみながらレバーやホルモン、赤身肉、野菜とバランスよく食べていたそうで「最後に絶対すだちの冷麺を頼んでくれていました」。22年に出演したTBSの「人生最高レストラン」でもこの冷麺を紹介していた。
悲報は知人からの電話で知った。「ホンマかな?とぼう然としました。昨日の晩、帰ってテレビを見て(自宅を訪れた)忍さんの涙を見たときはちょっと耐えられなかったです。テレビのニュースはちょっと冷静に見られない」とショックを隠せない様子だ。
かねて、コンサートや舞台の際には中山さんからのリクエストで弁当を差し入れることもあったという。「先日持っていったとき(時間の都合で)会えなかった。今思えばもうちょっと待って会っておけば…」と後悔の念を口にする。「美穂さんは僕にとって異次元のスターで、忍さんのおかげで身近に感じさせてもらえた。感謝していますし、だからこそ最後に会えなかったのが本当につらいですね」と言葉少なに話した。